一歩を踏み出した先にあった広い世界。日本の成長に不可欠な社会インフラをつくる

2022-09-28
一歩を踏み出した先にあった広い世界。日本の成長に不可欠な社会インフラをつくる

世界は広い!加藤秀麻(Shuma Kato)がフォースタートアップス(以下フォースタ)に転職して実感したことだ。前職は大企業。若手に任せる社風で、仕事は充実していた。そのまま行こうと思えば行ける。だが、何かが違う。30歳手前のよくある葛藤だろう。そこで加藤は一歩を踏み出した。現在、成長産業に特化した情報プラットフォーム『STARTUP DB』の事業開発&セールスで活躍中だ。前職では考えたこともなかった「日本の成長」という壮大な目標に向かって歩んでいる。

「仕事は充実。でも…」30歳手前の葛藤。スタートアップに転職した同期はイキイキ

某大手企業に在籍6年。そのうちの大半、2年間かけて取り組んだプロジェクトがリリースを迎えたとき、加藤は「よし、今だ。会社を出よう」と考えた。在籍中は、いくつかの新規事業の立ち上げや推進にも携わることができ、刺激のある毎日だった。だが常にモヤモヤはあった。自分はイキイキと仕事をしているか?社会にインパクトを与える仕事ができているか?社内調整の多さなど、大企業にありがちな「負」も気になった。片や同期で一足先に外に出たメンバーは、起業したり、スタートアップにジョインしていたり、楽しそうに働いていた。次は自分の番だと思った。

モヤモヤ感の裏返しで、転職するなら「ミッション、ビジョン、バリューに向かって、ひたすら使命感をもって働くスタートアップ」と決めていた。それはまさに、日本の再成長のためにスタートアップを全力で支援しているフォースタと重なる。いくつかスタートアップ企業を受けながらも、自然に加藤の気持ちはフォースタへと傾いていった。

ミッション、ビジョンはインパクトがあった。加藤は言う。「それまで日本がどうとか、世界と比べてこんなに課題があるとか、ほとんど考えたことがありませんでした。でも話を聞き、さまざまな文献などを通じて自分なりに調べるうちに、フォースタの一つひとつの事業が、日本のプレゼンスを上げるために不可欠であり、ビジョンに沿ってブレずに展開されていることがわかりました。それは、自分の頑張りや成長が、会社や日本の成長にわかりやすく直結しているということ。とても魅力を感じました」。

実際、出会った社員たちは「俺たちが本気で日本を変えるんだ!」という使命感を全面に出していた。その姿にも感銘を受けた。

フォースタで知った広い世界。スタートアップへの取り組みの遅れが招いた日米格差

加藤が担う業務は、成長産業に特化した情報プラットフォーム、『STARTUP DB』の事業開発とセールスだ。オファー時、前職での事業立ち上げや推進の経験を直接的に活かせる仕事に、気持ちが高まった。何より『STARTUP DB』というプロダクトに魅力を感じた。というのも、『STARTUP DB』は単なるデータベースではないからだ。基本的に未上場であり情報の非対称性が顕著に現れるスタートアップが対象。企業情報に加えて資金調達や他社との提携状況、技術情報や株主関連情報など、フォースタだから知り得る情報が充実しており、『STARTUP DB』を見れば、そのスタートアップの特徴や優位性がわかるようになっている。

加藤は、日本の未来のために、本当に重要なプロダクトだと感じた。「GAFAMなどを筆頭に、世界を席巻する企業群を生み出したアメリカは、スタートアップや投資家の数、投資金額が日本とは桁違いです。また、膨大なスタートアップや投資家が可視化されているデータベースに、国や行政の数々の支援プログラムなど、スタートアップが生まれ、育ちやすい環境、つまりエコシステムが整っています。片や日本はまだまだ。この差が、約30年のときを経て、日米の経済成長に大差をもたらしました。

日本でもスタートアップエコシステムを構築すべく、多角的に事業を展開しているのがフォースタで、『STARTUP DB』もその1つです。スタートアップへの資金や人材の流動性を高めるにも、大手企業と共創してイノベーションを起こすにも、まずスタートアップ情報に誰もがアクセスできるようになることが欠かせません。しかし基本的にスタートアップは未上場で、情報は公開されていません。情報の非対称性が極めて高い。そこで情報を集約し、可視化するデータベースが非常に重要になるのです」。加藤の説明に力が入る。

閉じた世界では発展は限られる。スタートアップを世に知らしめ、誰もが情報にアクセスできるようになることは極めて重要だ。競合するプロダクトはいくつかある。といっても片手で数えられる程度で、まだ横一線のスタートラインに並んでいるフェーズだ。しかし、そのなかにあって『STARTUP DB』は、ナンバーワンになれるプロダクトだと、加藤は信じている。それだけの強みがあるからだ。

その強みとは、単体のデータベースではなく、フォースタが着々と構築するエコシステムの中心に位置するプラットフォームであること。多方面から集まる情報の量と質、更新頻度の高さ、そして情報提供だけではない付加価値があることだ。

事業開発&セールス担当として活躍。『STARTUP DB』を日本の成長産業を伸ばすために不可欠なインフラに!

『STARTUP DB』は2021年、主にスタートアップと共創したい企業に向けた有料プラン、『ENTERPRISE』プランを開始した。投資判断に有益な情報の提供に加え、実際にスタートアップとの出会いを創出することが特長だ。ただし、単純なマッチングではない。「双方をよく理解した状態で協議が有意義に進むよう、慎重に期待値をすりあわせた上でお引き合わせします」と加藤。価値観や風土、スピード感、フットワークも違うスタートアップと大企業がWin-Winになる関係を結ぶには、両者を見極め、すり合わせる介在者が不可欠だ。『STARTUP DB』が唯一無二のプロダクトである所以だ。

加藤は事業開発&セールスの両側面を担っている。新規顧客へのセールスはもちろん、顧客から上がってきた意見も踏まえてサービスを企画し、開発チームと連携するという一連のプロセスをすべて担う。裁量の大きさも魅力であり、これらのプロセスを一気通貫で進められることが『STARTUP DB』の価値の源泉でもある。常に市場の生の声に耳を傾け、それをスピーディーに反映する。実装を担うのは、アジャイルで柔軟かつスピーディーな開発体制を誇るテックチーム。

刻々と進化を続ける『STARTUP DB』だが、描く構想は大きく、今の完成度は「5%くらい」と加藤は言う。目指すは、エコシステムとして機能するために不可欠なインフラとなること。スタートアップ、投資家、共創を臨む大企業、行政、アカデミアと全方位に価値を提供し、すべてのステークホルダーが集うインフラになることを目指す。現在は第一歩として、まずは投資家や大企業向けに価値提供しているところだ。これから順に、すべてのステークホルダーに向けて価値ある機能・サービスを提供していく。

ステークホルダーには当然、スタートアップにチャレンジする人材も含まれる。資金や技術と同様に、人もスタートアップの成長の源泉だ。クリアすべき課題は多いが、人材情報も含めたサービスを提供できれば、『STARTUP DB』の価値はもっと大きくなる。これはまさにフォースタにしかできない、将来的にも決して他社が追随できない価値だろう。

自分の成長が巡り巡って日本の成長につながる喜び。かつての葛藤はもうない。

大きな構想に対して、今は一歩一歩進んでいくのみだ。顧客企業とも常に、密にコミュニケーションを取り、最善の支援策を探る。『ENTERPRISE』プランの契約件数が前年比600%に達するなど、結果も上々だ。行動の一つひとつが未来につながることも嬉しい。加藤は言う。「日本の成長産業を支えるという使命感や責任感に加え、自己成長が事業成長に、スタートアップの成長に、社会へのインパクトに、直結することを肌身で感じ、本当にやりがいに思います。『STARTUP DB』を通じて出会ったスタートアップと投資家・事業会社の、事業提携や資本業務提携などが実現し、それによって得られる資金、技術、人材、ネットワークなどのリソースを武器に、スタートアップの成長にドライブがかかる。そして、そのスタートアップがいずれIPOなどさらなるステージに進み、日本の成長産業を、日本全体を引っ張っていく――そんな未来を信じています」。

追い風も吹いている。経団連の提言(「スタートアップ躍進ビジョン」2022年3月)を受け、国も2022年末までにスタートアップ育成5カ年計画を策定することを閣議決定している。スタートアップへの投資やオープンイノベーションなどの動きが加速する機運のなかで、必ずや『STARTUP DB』は、未来を見通すのに不可欠なインフラとなる。加藤の決意だ。

目標も手応えも大きく、ワクワク感は増すばかり。転職のきっかけにもなった、一足先に外に飛び出し、輝いていたかつての同期たち。「彼らは彼らの道で、変わらずに輝いていますが、私は私で負けていないと思います」と加藤の口ぶりに自信がにじむ。加藤が見ているのは日本の未来だ。一緒に、一丸となって頑張る仲間たちもいる。加藤の幸せな挑戦は始まったばかりだ。

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