成長産業支援事業を推進するフォースタートアップス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:志水雄一郎 以下、フォースタートアップス)は、継続的に国内スタートアップ動向に関する調査を行い、当社サービスである「STARTUP DB(スタートアップデータベース)」に調査結果を公開しています。今回は、2023年1月1日〜2月28日までを対象とした「国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2023年2月)」を発表いたします。
※2023年1月以前に資金調達が実施され、2月に発表されたものも含みます。
1位はシリーズGで100億8,000万円を調達したアストロスケールホールディングスです。三菱電機や、アパレルEC(電子商取引)・ZOZOの創業者として知られる実業家の前澤友作氏らが出資しました。累計調達額は435億円となりました。
アストロスケールは「宇宙ごみ」とも呼ばれるスペースデブリの除去などの「軌道上サービス」に取り組むスタートアップ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、スペースデブリは役割を終えた人工衛星や打ち上げロケットの上段などから発生するもので、気象衛星など、宇宙空間で使用される人工物である「宇宙機」に衝突した場合、壊滅的な被害が生まれるおそれもあるそうです。アストロスケールはこれに対し、運用が終了した衛星のデブリ化防止や既存デブリの除去などに取り組んでいます。調達した資金は、技術開発やグローバルな事業展開や供給能力の向上などに充てられるようです。
2位は54億7,000万円の支出管理サービスを手掛けるLayerXです。同社の「バクラク」は請求書の処理や経費精算、それに法人カードなど企業の支出に関する業務をAIなどのサポートで効率化しています。サービス開始から2年で導入社数は3,000を超えたそうです。
調達した資金はバクラクの開発やマーケティングなど。また、法人支出データを中心に、複数のプロダクトを展開することで課題解決を図る「コンパウンドスタートアップ」として、継続的に新しいプロダクトを提供していくとのことです。
54億円で僅差の3位となったのはBaseconnect。同社の「Musubu」は法人営業を効率化させる機能を備えた企業情報データベースで、上場・未上場企業など140万件以上のデータを網羅するだけでなく、ターゲット企業へのメール配信や顧客管理機能などを兼ね備えています。累計調達額は82億円となりました。調達した資金を元手に、Musubuの機能やデータの拡充、それに経営チームの組成に向けた採用活動などを進めていく方針だそうです。
4位のSTORESはGoogleから資金調達を実施。Googleと連携してネットショップの運営者向けに集客機能を提供していくとしています。
5位の五常・アンド・カンパニーは途上国で中小零細事業向け小口金融(マイクロファイナンス)サービスを展開するスタートアップ。官民ファンドの海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)から30億円を調達しています。
1位と2位は、2月と同じくアストロスケールとLayerXでした。3位はメタバース・プラットフォームを手掛けるクラスターで49億5,000万円。同社の「cluster」は、バーチャル空間で音楽ライブやカンファレンスなどに参加することができます。
4位は「シェアリング型統合マーケティング事業」を手掛けるブリーチで46億円。みずほ銀行とりそな銀行をアレンジャーとしたシンジケートローンによるもので、「無担保・無保証・好条件での資金調達」(同社発表)となったそうです。ブリーチは、クライアントの商品企画から広告の作成・運用までを支援。広告費用の前払い分を求めずにブリーチ側で肩代わりし、商品が売れた後に収入をシェアするという形態を取っています。
ランクイン企業のピックアップニュース
クラスター
clusterにおける世界初※、化粧品ブランドによる常設のメタバース空間「ALLIE BEAUTY UP ISLAND~みんなで美しくなる島~」 2023年3月1日(水)OPEN
※クラスター株式会社調べ
ブリーチ
「TikTok for Business Japan Agency Awards 2023」のRising Star部門において、最高となるプラチナムを受賞
テラドローン
テラドローン、コーポレートデザイン刷新
フロンティア・フィールド
株式会社スズケンと資本業務提携
Schoo
オンライン研修の「Schoo for Business」、「BOXIL SaaS AWARD 2023」でBOXIL SaaSセクション eラーニング(システム)部門1位を獲得
NOT A HOTEL
NOT A HOTEL、新たに年10日単位のシェア購入プランを提供
オシロ
コミュニティ専用プラットフォーム「OSIRO」にて、初の会社案内型コミュニティ「NASU&デザインパートナーズ」が2月から開始
ロビット
AI・ソフト・ハードを融合させたクロスソリューションを提供するロビットとツムラが資本業務提携
シャペロン
製薬・医療業界向けのメッセージングプラットフォームを提供するフラジェリン、シリーズAの1stクローズで総額約3.5億円を調達し、「シャペロン」へ社名を変更
『STARTUP DB ENTERPRISE』参画パートナー企業申し込み受付中
『STARTUP DB ENTERPRISE』とは?
スタートアップエコシステムにおける事業会社や投資家などのエコシステムビルダーの皆様と、国内スタートアップ、それぞれが信頼のできるパートナーとのアライアンス機会の創造をサポートする機能です。また、成長産業に特化した情報プラットフォーム『STARTUP DB』をさまざまな機能をアップグレードしてご利用頂けます。
【調査概要】
タイトル:「国内スタートアップ資金調達金額ランキング」
・調査期間:2023年1月1日〜2月28日まで(2023年3月9日時点)
・レポート記事:STARTUP DB(https://startup-db.com/magazine/category/research/funding-ranking-202302)
・調査機関(調査主体):フォースタートアップス株式会社(自社調査)
・調査対象 :当社サービス『STARTUP DB』が取得した登記簿謄本、プレスリリース、ニュース情報に記載している情報
・有効回答数(サンプル数) :17,000社
・調査方法(集計方法、算出方法) :期間内のデータを集計
※当社が取得した登記簿謄本に記載している情報を元に参考値として算出しておりますが、当社は、本情報の正確性、信頼性、完全性を保証するものではなく、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。
STARTUP DB(スタートアップデータベース)について
国内最大級の成長産業領域に特化した情報プラットフォームです。企業データベースは、17,000社以上の日本のベンチャー・スタートアップ企業の情報を保有するとともに、起業家・投資家、エコシステムビルダーの方々累計100名以上のインタビューコンテンツをリリースしています。2019年6月24日より、英語版リリース。また、世界最大級のベンチャー企業データベース「Crunchbase」とデータ連携し、日本企業の情報を海外のプロフェッショナルに届けることで、国内の成長産業領域市場の発展に貢献しています。
【フォースタートアップス株式会社 概要】
社名:フォースタートアップス株式会社
代表者:代表取締役社長 志水 雄一郎
設立:2016年9月1日
事業内容:成長産業支援事業
証券コード:7089(東証グロース市場上場)
所在地:東京都港区六本⽊1-6-1 泉ガーデンタワー36F
フォースタートアップスは、「(共に)進化の中心へ 」というミッションを掲げ、「for Startups」というビジョンのもと、インターネット/IoTセクターをはじめ、ディープテック等リアルビジネス領域も含めた起業支援と転職支援を中核とした成長産業支援事業を推進。国内有⼒ベンチャーキャピタルと連携したスタートアップ・ベンチャー企業への戦略的資⾦⽀援や、成長産業領域に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB(スタートアップデータベース)」の運用、及び、大企業や行政との共創モデルによる産業エコシステム強化にも取り組んでいます。今後もミッション・ビジョンとともに、日本の成長・発展に貢献してまいります。
採用情報については、 当社の採用ページをご確認ください。
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【本件に関する取材等のお問い合わせ】
フォースタートアップス株式会社 PR担当 : 宮本、堀
[TEL : (代表)03-6893-0650 / FAX:03-6893-0651 / MAIL : pr@forstartups.com]