社内カンパニーを経て、2016年9月に創業したフォースタートアップス株式会社。これまでスタートアップ各社に200人を超えるCxOをはじめあまたの人材を紹介することで、日本の再成長を担う成長産業を支援してきました。入社後、キーマンとなった彼らが活躍し、爆発的な成長を成し遂げたチームは少なくありません。創業から約7年経った現在、そのように支援した数々のチームが上場企業やユニコーン企業になっています。
今回、紹介するのは「不要な救急車利用を3割減らす」をビジョンに時間外救急の総合窓口プラットフォーム『ファストドクター』を運営する株式会社ファストドクター。『Forbes JAPAN』の「日本の起業家ランキング 2023」で1位を受賞した期待の会社です。全国3500名のドクターが活動し、救急病院案内・救急往診・オンライン診療などの適切な医療につなげる仕組みで、コロナ禍に社会の要請を受けて事業は急拡大。2022年末には、より多様な診療形態で生活者と医療者を支えていくための新たなビジョン「1億人のかかりつけ機能を担う」を策定しました。現在、実現に向けて新事業開発とテクノロジー強化に注力しているところです。
創業当初、創業者で代表医師の菊池亮氏は、日中は常勤医として働く傍ら、自ら夜間の救急往診を行っていました。その後、2017年に代表取締役の水野敬志氏が参画。戦略コンサルファームや楽天での事業推進の経験を活かし、持続可能な事業への変革を進めました。日本の医療インフラを目指す同社の新たな挑戦を、「人」の面で支援するのがフォースタートアップスです。ファストドクター代表の水野氏、CTOの宮田芳郎氏と、フォースタートアップス常務取締役・恒田有希子、シニアヒューマンキャピタリスト・竹内哲也の4人が、これまでの歩みとこれからについて語りました。
ファストドクター株式会社
代表取締役 水野 敬志 氏
CTO・執行役員 宮田 芳郎 氏
フォースタートアップス株式会社
常務取締役 兼 タレントエージェンシー本部長 恒田 有希子
タレントエージェンシー本部 シニアヒューマンキャピタリスト 兼 マネージャー 竹内 哲也
菊池医師が勤務医の傍ら、夜間に始めた救急往診。水野氏の参画で持続可能なビジネスへ
▲ファストドクター株式会社 代表取締役 水野 敬志 氏
——水野さんが参画し、持続可能な事業に変えた経緯を教えてください。
水野:ファストドクターは、2016年に「不要な救急車利用を3割減らす」というわかりやすいビジョンで創業し、代表の菊池が一開業医として、救急時にこちらから往診に出向くという新しい医療提供を始めました。救急現場の経験を持つ菊池は、不要不急の救急車利用で疲弊している状況を何とかしたいと切実に思ったのです。
救急車利用の半分は入院の必要のない軽症者で、そのなかで特に増えていたのが、「病院に行く手段がない」という理由で救急車を利用する患者さん。よく言われる「救急車のタクシー利用」ですが、これは独居高齢者や老老世帯の割合が年々上がっているなかで、起こるべくして起こっていることでした。3割という数字は、これらを減らせるだろうと見込んだもので、菊池はそこに救急往診の需要があると考えました。
実際にやってみると、患者さんにはとても喜ばれるのですが、拡大するには二つの問題がありました。一つはシンプルに赤字であること。菊池が自分の人件費無視でやっているから成立していました。もう一つは、ほかの医者や事務員を雇ってチームでやっていくには、菊池がチームづくりまで担うのは難しいこと。このような状況下、菊池から誘われて私が参画することになりました。赤字の根本原因は生産性が低いから。自分はテクノロジーを使った生産性改善と、事業をスケールさせる部分で貢献できると思いました。
——スケールさせるために、どのような設計図を描いていましたか。
水野:3点あります。今言った二つ、テクノロジーで生産性を上げることと、参加してくれるドクターを集めること。そして三つ目が患者さんのニーズに沿い続けることで、これは創業時から捉えています。なので、やるべきことは生産性向上と、より多くのドクターに参画してもらうための活動の二つでした。
ドクターを増やすには、楽天での経験が活きました。楽天のビジネスの肝は、加盟している店舗さんをモチベートしてエンゲージを高めること。『ファストドクター』も同じと考えて、参加してくれる人たちのエンゲージメントを高めることでスケーラビリティを上げられる。そのためのやり方はたくさんあると思いました。
生産性については、Uberと同様のマッチングして移動するビジネスなので、テクノロジーで移動効率を上げればいいと考えました。当時は、必要な患者には電話を受けた順に診療の手配を行っていましたが、規模が大きくなれば、より患者の家に近い医師が行けるようになり、移動時間が効率化できます。事務手続きも同じです。例えば手作業で行っていたお金のやりとりや、保険証確認にかかる時間はデジタルでカットできる。このあたりの絵は見えていました。
——水野さん参画後は、どのように成長しましたか。
水野:とはいえ、あくまでも労働集約的なビジネスで、広告費を投下して一気に伸びる先行投資型ではありません。堅実に少しずつ成長させるモデルなので、シリーズBを終えた2021年でも、正社員数は20人ほどでした。
ところが、ここで想定外にコロナ禍が訪れ、救急往診の需要が急拡大するとともに、我々に求められる役割もどんどん変わってきました。最初は患者さん向けのサービスでしたが、コロナ禍で医療機関にも我々のサービスを使ってもらえるようになったのです。夜間休日の診療を主とするファストドクターと連携すれば、かかりつけの患者さんに対してより良い24時間体制が作れる。分業することで、今まで1人で行ってきた24時間診療の負荷を軽減できると。そのような新しいニーズ、新しいクライアントが見え、さらにオンライン診療の躍進もありました。これらのニーズに応えるには、新たなチームをつくって取り組む必要があります。第二創業のような転換が必要であり、2021年8月にシリーズBを実施したのです。ちょうど今から2年前。そこから採用も強化することになりました。
恒田:実は、当社のメンバーが2019年12月に一度、菊池医師とお話しています。その頃は、採用に困っていないということで、「いつか困ったらお声がけください」という話で終わりました。
水野:その頃は365日、夜間も休日も医療を届ける体制を維持するために、現場のオペレーションが重要でした。医療機関で事務長をやっていた人を採用したいと頼むのは、フォースタさんではありません(笑)
2021年に会社のフェーズが変わり、採用ターゲットが変わったことが大きいです。特にコロナ禍では、一桁大きなスケールで患者さんに医療を届けないといけない。オンライン診療のようなデジタル領域でも医療を届けようとなったとき、テック人材とビジネスデベロップメントをできる人材を強化する必要があります。そこでやっと、フォースタさんにお願いすることになりました。
竹内:そのタイミングで自分が担当させていただくことになって、はじめて水野さんと菊池さんにお会いしました。たしか2021年11月でキックスタートしようとはりきって、翌月の12月には当社へ起業家勉強会にお越しいただきました。
コロナで社会から求められる役割が大きく変化。強いニーズに応えるために採用強化
▲フォースタートアップス株式会社 常務取締役 兼 タレントエージェント本部長 恒田 有希子
——テック強化、新事業開発という課題に直面して、採用面はどのように取り組みましたか。
水野:一つ目のテック課題は、組織が20人のときに正社員エンジニアがゼロだったこと。私と業務委託のエンジニアのみで開発をしていたので、まず正社員エンジニアを採用しないといけません。すごく頑張ったのですが、なかなか採れません。理由はシンプルで、CTOがいない会社は不安だから。なので、まずCTOポジションの人材を採る戦略に変えて、2021年12月に宮田さんに来てもらいました。宮田さんに採用を任せ、そこから飛躍的に進みました。
宮田:シリーズBでCTOがいないとは、これはかなり人を選ぶのかと思ったのですが(笑)。ただ、私自身は、すごくおもしろいし、やりたいと思いました。「オファー条件は見ませんから」と言ったほどです。
竹内:当時はコロナの第何波かの大変な時で、エンジニアだけでなく全方面で人が足りない状況でした。マーケティング責任者の方が現場も見ていて、次のリーダー候補がほしいという話でしたし、宮田CTOが入られて、テック側の人材も必要ということで、当社から開発責任者候補の方もご支援できました。組織拡張のタイミングでしたが、組織図もない状態でしたね。
さらに、人事部長候補の方、あとは医療機関に『ファストドクター』を使っていただくためのセールスリード役の方なども、そのタイミングでご支援できたので、会社としてステップアップするお手伝いができたのではないかと思っています。それが初動でした。
水野:その通りです。本当に何もないところを整えてもらいました。そもそも、我々は採用慣れしていないので、採用プロセスも回っていなければ、採用要件の言語化もできませんでした。そこで、スタートアップのスタンダードを示してくれたことは大きかったです。
一緒に取り組んだなかで、フォースタさんでの起業家勉強会はインパクトがありました。楽天時代にも、エージェントの担当者を集めた採用合同説明会のようなものは、何度かやったことがありますが、1社に対して、70~80人のヒューマンキャピタリストに対して説明するのは初めてです。勉強会が終われば、その場ですぐに「こんな方がいますが、どうですか」とブラインドレジュメを見せてくれたり、やりとりが始まって、「このヒューマンキャピタリスト全員が、ウチのために考えてくれているんだ」と驚きました。
恒田:一般的には、企業側がエージェントを集めて説明会をしますよね。当社は、できる限り多くのヒューマンキャピタリストに話を聞かせたいので、起業家の方にわざわざオフィスに足を運んでくださるようにお願いしています。内容も、採用要件の話が中心ではなく、ミッション・ビジョンや「なぜ自分がやらなくてはいけないのか」という想いから、事業戦略、事業計画など投資家にピッチするようなもの。ファストドクターさんも、「ここだけにしてくださいね」という話を70~80人の前で話してくれました。私たちを信頼してくれていることが伝わって嬉しかったです。
水野:本当に、当社の社員も知らないんじゃないかと思うような内容でした。
恒田:そこまで信頼してもらえるので、こちらも襟を正してというか、さらに応援したい気持ちが共有され、いいスタートを切れたのだと思います。
宮田:勉強会をすることで、我々も前進している実感を持てましたし、外部に対して、しかもこの人数に対して話すことはなかなかないので、改めて言語化できたことも良かったと思います。我々の事業をスタートするうえでのマイルストーンとしても、いい機会でしたね。
——勉強会をして、その後はどのように採用を進めましたか。
竹内:コロナ禍で事業が大きく伸びるのに合わせて、必要なタイミングで必要な方をご支援していたのが2022年前半までの動きです。年後半からは、コロナ禍で築いたアセットを活用した未来が、新事業として見えてきました。今はさらなる成長を目指し、タッグを強化しているところです。すでにビジネスデベロップの方を何人もご支援しましたが、それは未来構想を共有しているからこそできたのだと思います。
水野:そうですね。テック強化と並ぶもう一つの課題が、今、竹内さんもおっしゃった新規事業で、コロナが終盤にかかった2022年11月に、ファストドクターのビジョンをアップデートしました。創業ビジョンの「不要な救急車利用を3割減らす」から、新たに2030年までに達成しようとしているのが、新ビジョン「1億人のかかりつけ機能を担う」です。救急車の代替となる選択肢から、全日本国民の医療インフラになるという大きなビジョンを打ち立てたのです。より広い領域へのチャレンジで、それを進めるための事業開発の人材を、この半年で集中的に採用しているところです。半分は、フォースタさんからのご紹介によるメンバーです。
20人から180人規模に拡大。テック部門のバーチャルカンパニーも始動
▲ファストドクター株式会社 CTO 宮田 芳郎 氏
——2021年末の20人から、この2年で180人になりました。組織のひずみや壁的なものは感じますか。
水野:これまでは、事業成長に何とか追いつかなければと必死で、「100人の壁」的なものは顕在化していませんでした。ただ、新しいビジョンを実現するために複数のプロダクトを扱っていく段階になると、それぞれを率いる強いリーダーシップを発揮できる人が必要です。そこに対して創業チームから権限移譲をしていくことが、今、直面しているいちばんの組織課題です。その組織づくりや、例えばリーダーに採用を任せるのにどのようなスキルが必要かといった部分で、フォースタさんにも相談をしているところです。
竹内:プロダクトを増やす、プラットフォームをつくるという部分で欠かせない方が宮田さん。2022年12月に宮田さんがCTOになられ、バーチャルカンパニー「ファストドクターテクノロジーズ」が立ち上がりました。このタイミングで採用の取組もさらに強化しています。
——それはどのようなものですか。ファストドクターにおけるテクノロジーの役割も合わせて教えてください。
宮田:ファストドクターテクノロジーズは、もともと複数の部署に分散しているデジタル職の人たちを、バーチャルで一つにまとめた組織です。なので、一般的な開発組織よりは少し役割が広い。ポイントは一気通貫で、事業部長や経営陣とタッグを組んで課題を分析し、一緒に磨き上げるところから始まりどうプロダクトとして実現するかを設計し、プロジェクトマネージャーとエンジニアが形にして、現場への落とし込みからその後の改善までを一貫してファストドクターテクノロジーズのメンバーが関わっています。
テクノロジーに求められているのは効率と品質、それからスピーディーな立ち上がりです。我々はSaaSのソフトウェアカンパニーではないので、実際に手を動かす医療従事者の人たちに受け入れられるものを作るわけですが、作るだけではなくそれをどう仕組み化できるかというところもアプローチする必要があると考えています。
水野:医療とデジタルには、現状、大きなギャップがあります。マイナ保険証が象徴的ですが、やるべきとわかっているものの、現実的にはすごく距離があるようなものですね。それを様々な方法を模索してこの距離を縮めることが我々に求められていることの一つだと思います。
もう一つ、生産性向上への取組もあります。生活者だけでなく医療者も高齢化し、需要と共有のミスマッチが起きるなかで、どうやって少ない供給で多くの人に対応するか。現状の打ち手としては「生産性を高める」事が不可欠です。そのためのテクノロジーで、例えば電子カルテにしても、AIがある程度のドラフトをまとめてくれて入力時間が短縮できるとか、このような医療者サイドへの貢献を積み重ねていかなくてはなりません。なので、ファストドクターテクノロジーズには、エンジニア集団であるということ以上のものを期待しています。
——エンジニアさんも事業を担っているということですね。
宮田:そうです。そこはすごくこだわっている点で、エンジニアにも日常的に現場に出てもらっています。コロナのピーク時に、人手が枯渇した時には職種を問わずコールセンターで患者さんからの相談受付をしたりもしていました。これは賛否両論あると思いますが、このようにエンジニアも患者さんと接することで一次情報に触れ、「いざというときには自分たちもやる」というカルチャーがあるからこそ、ソフトウェアの仕様を提案したときにも現場の人たちにしっかり聞いてもらえる。また、そうやって考えて取り組むからおもしろいとも言えると思います。
コロナの混乱を経て新たな挑戦へ。数々のキーマンを支援したフォースタ
▲フォースタートアップス株式会社 シニアヒューマンキャピタリスト 兼 マネージャー 竹内 哲也
——1億人のかかりつけ機能を実現するのための道筋を教えてください。
水野:これまで重点的に取り組んできた救急医療支援における患者さんとの接点は、点に過ぎません。今は、日常的に患者さんとつながる疾患、具体的にはメンタルヘルスや生活習慣病などで患者さんとの接点を持ち始めています。受診に抵抗感が生じがちなメンタルヘルス領域や、現役世代が後回しにしがちな生活習慣病などファストドクターの「医療へのアクセスの良さ」を実感してもらえるようなサービスを複数、ローンチしています。
その次は一つ一つの点を強い点にして、強い点ができたらそれをつなげていく。まさにプラットフォーマーとしての仕事で「1億人のかかりつけ機能を担う」を達成し、ミッション「生活者の不安と、医療者の負担をなくす」の実現に近づけていきます。
恒田:すごい。コロナのときは、水野さんたちも現場に出ていたので、全然会えないし、本当に時間もないのが伝わっていました。オンラインでMTGする時間もとれませんでした。それほど365日24時間、日本のために戦ってくれていました。そのとき20人だったチームが、2年でこの規模になり、事業構想も広がりました。20年かかってもおかしくない構想の1stフェーズをほんの数年で実現されていて、この景色を一緒に見られるということが、ここにしかないおもしろさ、魅力です。未来構想を現実にするのは人なので、今後もそれができる方たちをご支援したいと思っています。
——フォースタとほかのエージェントとの違いは何でしょうか。
水野:経営陣とヒューマンキャピタリストの距離がすごく近い。そこがまったく違います。採用担当とエージェントのやりとりではなく、経営者とフォースタという会社がつきあうというスタンスですよね。これが大きなポイントだと思っています。
それと竹内さんは、お引き合わせしてくれる人のタイプが独特です。いわゆるエリートでもなく、メガベンチャーやコンサルなどの人が、「選択肢はいろいろありますが、スタートアップも考えています」的に、ネクストキャリアの一つとして検討するパターンでもなく、何か生き方として「おもしろいところで生きたい」という人。竹内さんはそういう人たちを口説いて、ファストドクターに引き合わせてくれるので、すごいと思っています。
恒田:御社に推薦する前に、竹内が一次面接をしているのです(笑)。
水野:そこがいちばん、フォースタさんにシンパシーを感じる点かもしれません。多分、ジョブを探している人ではなく生き方を探している人を紹介してくれている。それが、フォースタさんの強さだと思います。
竹内:ありがとうございます。ファストドクターさんは、全員が医療従事者であるという価値観を持ってやられていますよね。「ステップアップしたい」とかではなく。
宮田:そうです。その辺りの理解度が高く、我々のパッションも引き継いで候補者の方に伝えていただいているので、そこに違いを感じます。実際、すごくキーマンをご紹介いただいていて、本当に感謝しています。
——もしフォースタがなかったら、どうなっていたでしょう。
宮田:あまり想像できません。実は私も、候補者としてフォースタさんにお世話になったことがあり、そのときの候補者体験がとてもよかったのです。タイミング的にフォースタさんでのご紹介には至らなかったのですが、すごく丁寧に話を聞いてくれた印象があります。なので、自分が採用を担当するようになった時にはフォースタさんに応援してもらおうと思ってました。
恒田:水野さんともう一人の代表である菊池さんとのバランスも、ものすごくいいですよね。経営者としての価値観も学ばせていただくところがあります。勉強会のあとに、ランチに誘って水野さんと深く話す機会をいただいたのですが、そのときにこの人は強い、質実剛健だと感じました。
だって、『Forbes JAPAN』の「日本の起業家ランキング2023」で1位を受賞した会社が、目立たないオフィスにいて、契約内容も内装費もお得に移転できたんだと喜んでいる。お会いしたことは無いのですが、経営の神様と呼ばれる稲盛和夫さんを想像させるような、稀有な存在だと思います。かぎりなく実直だからこそ、この方たちが言っていることは実現するだろう、描いている戦略、計画は達成すると信じられます。我々も人生を預かる仕事なので、この会社は世界を変え得る、応援できる会社だと自信を持ってお勧めできます。
——最後にフォースタへ期待することをお願いします。
水野:今、正社員数は200人目前です。次は500人、1,000人となっていくわけですが、拡大には権限移譲が重要で、自分がやってきたことを次世代の人たちに引き継ぎ、それを積み重ねて層にしていかないといけません。この次世代の層を厚くするところを、フォースタさんには是非、協力してほしいと思っています。
宮田:私の場合は、私がこれまで見てきた開発組織は30人ほどでしたが、すでにそのサイズを超えてさらに2倍、3倍、4倍と大きくなっていきます。そのときに、自分が持っている組織設計の型を超えるはずで、そこは人的資本のプロとしてフォースタさんに積極的に相談させてほしいと思っています。どういう組織であればメンバーが健康的にドライブするか、ぜひ力を借してください。
竹内:ありがとうございます。これだけ自分たちの人生を賭けて、医療ドメインの課題の解決に挑んでいる経営者の方々と、直接話しながら一緒に課題解決ができる。すごく貴重な機会をいただいていて、まさにヒューマンキャピタリストという仕事は誉であると感じます。ご支援することで世の中がよりよくなると見えているので、頑張らない理由はありません。プレッシャーはすごく大きいですが、これからも水野さん、宮田さんをはじめファストドクターの皆さんをご支援したいと思っています。よろしくお願いします。