統合で誕生したモビリティテックカンパニーと、内定承諾率向上への挑戦から共に歩んだ軌跡。 そして、日本の「移動」をアップデートへ

2022-06-27
Executive Interview
統合で誕生したモビリティテックカンパニーと、内定承諾率向上への挑戦から共に歩んだ軌跡。 そして、日本の「移動」をアップデートへ

社内カンパニーを経て、2016年9月に設立したフォースタートアップス株式会社。これまでスタートアップ各社に200人を超えるCXOをはじめあまたの人材を紹介することで、日本の再成長を担う成長産業となるスタートアップ企業を支援してきました。入社後、キーマンとなった彼らが活躍し、爆発的な成長を成し遂げたチームは少なくありません。設立から5年余り経った現在、そのように支援した数々のチームが上場企業やNEXTユニコーン企業になっています。

今回、紹介するのはその1つ、「移動で人を幸せに。」をミッションに、モビリティとテクノロジーで産業と人々の生活を変革する株式会社Mobility Technologies(MoT)です。2020年4月、日本交通グループのJapanTaxi株式会社と、DeNAのMOV/DRIVE CHART事業などが統合して誕生しました。VALUEの再策定と浸透をしつづけて、2年かけて1つになっていきました。

現在は、タクシーアプリ『GO』、交通事故削減を支援する次世代AIドラレコサービス『DRIVE CHART』などを展開。情報とモビリティのネットワークを活用し、今後はエネルギーや脱炭素、安全・安心を担保する社会インフラなどを実現していきます。JapanTaxi出身の川鍋会長、DeNA出身の中島社長とフォースタメンバーの今日までの歩みを紹介します。

株式会社Mobility Technologies
代表取締役会長
川鍋 一朗 氏

代表取締役社長
中島 宏 氏

フォースタートアップス株式会社
常務取締役 タレントエージェンシー本部長
恒田 有希子

採用コンサルティング室 室長 兼 シニアヒューマンキャピタリスト
林 佳奈

統合で誕生したユニコーン。MoT×フォースタの取り組みがスタート

▲株式会社Mobility Technologies 代表取締役社長 中島 宏 氏

—— 最初にフォースタとの出会いや印象に残っている出来事などを教えてください。

中島:元々、私が志水さん(代表取締役社長の志水雄一郎)と旧知の仲でした。創業初期のフォースタ(当時はNetJinzaibank社)と私の出自であるDeNAの新規事業であるオートモーティブ事業でお付き合いさせていただいていました。その後、2020年4月に、DeNAのオートモーティブ事業(MOV/DRIVE CHART)などと、川鍋さんが代表を務めていたJapanTaxiが経営統合して、Mobility Technologiesが誕生し、そこからフォースタさんとの歩みが始まりました。

恒田さんは目力が印象的で、あるとき、親睦を深めるための会食の席で恒田さんの目が真剣。何かあるのかと思ったら「言いづらいことですが、御社は内定辞退率が高いです。我々も本気でやっているんですから、MoTさんも本気でやってくれないと困ります」と。これはまずい。本気の申し出であることがわかったので、こちらも応えないわけにはいきません。それが、最初の頃の印象に残っている出来事です。

川鍋:志水さんはダイレクトに、常に全開でエネルギーを放出しているイメージですが、実は恒田さんも内に秘めているものは負けていない。それが、たまにフツフツと出ますね。

中島:確かに当時、私や川鍋さんが面接している分には大丈夫でしたが、事業本部長レベルが面接すると、候補者の方の意向が上がらなかったり、ほかに内定が出た会社に行かれたりしていたのです。

▲株式会社Mobility Technologies 代表取締役会長 川鍋 一朗 氏

川鍋:冷静過ぎたんでしょうね。候補者がスタートアップに求める熱量が足りない。それはすごくよくわかります。たとえば、オファーを出したい候補者に対しても「次の面接は、予定が合わないので2週間後に」などと言ってしまうことがあった。僕の熱さは行き過ぎにしても「そうじゃないだろう」と。加えて「採用が上手じゃない」とも言われましたね。

ただ、あの時期は仕方がなかった面もあります。経営統合してMoTになったばかりで、当然ですが、社内が混乱していました。一部の採用候補者が経営統合によるカルチャー不一致を感じ、不安に思うこともありました。でも必ずよくなる、よくするという自信があったし、実際、今は確実によくなっています。

恒田:当時、難易度は高かったと思います。MoTさんの立ち上がり方が、普通のスタートアップと違いましたから。目指している大きなビジョンは同じでしたが、川鍋さんと中島さんというまったく違うタイプのリーダーが率いる、カルチャーの異なる2社が一緒になった。あれはスタートアップ業界を揺るがすニュースでした。かなり変化の速い業界で、1位と2位のチームが経営統合する。過去にこのような成り立ちを持つチームはなかったと思います。いきなりユニコーンクラスが登場しましたから。

だから、フォースタの中にも成功事例がありませんでした。今までは、思いの強い創業者の方が1人いて、その人の思いを言語化して、ラッピングして、プロデュースするのがフォースタのやり方だったので、MoTさんはフォースタとしてもチャレンジでした。

林:当時、社名もまだ決まっていなくて、ドキドキしながら待っていたのを覚えています。で、「Mobility Technologies」と発表されたとき、ここまで創りたい世界を名前にする会社さんは少ないので、絶対にその世界を一緒に創っていけると思いました。「for Startups」の私たちと通じるものがあると感じたのです。

ところが当時、Mobility Technologiesという社名の先にある世界観を候補者さんに話すと、皆、賛成はするのですが、では「あなたがやりますか」となった途端にイエスではなくなる。その部分が辞退率に出ていました。社会的にニーズが高まっていることは理解できる。でも自分ごとになるかというと違う。そこが当時の課題でした。やはり、個人が交通の課題を解決することは、イメージしづらいのでしょう。

伝説の勉強会。川鍋会長のパッションと中島社長のロジックが刺さる

▲フォースタートアップス株式会社 採用コンサルティング室 室長 兼 シニアヒューマンキャピタリスト 林 佳奈

林:このMoTさんの創りたい世界を、より多くのヒューマンキャピタリストを通じて候補者さんに伝えられるように、勉強会を開催しました。フォースタ内では、「伝説の勉強会」として語り継がれています。1時間半以上登壇してもらい、川鍋さんにはご自身の出自や、なぜここまで命がけでやるのか、人生を語ってもらいました。あれで、社内が相当変わりました。

川鍋:あのときは、出力マックスで臨みました。

恒田:本当に伝説級で、涙を流すメンバーも複数いました。川鍋さんは家業の日本交通からJapanTaxiをつくり、それがMoTになり、自社のためにだけではなくタクシー業界そのものを背負っている人。だから一言一言の重みが違うんです。ビジョンを実現したいという心からの思いは、歴史の重さもあって圧倒的でした。一瞬で、フォースタ内に「これは応援しないといけない」という空気ができました。

つづけて中島さんが、フォースタにしか見せていないという資料を使って、壮大なビジョンをどう実現するか、道のりを教えてくれました。交通移動そのものを変革しようとしているので、実現難易度はとても高いのですが、中島さんは、その世界を本当に実現できると思える説明をしてくれました。この情熱とロジックがピタリとはまって、我々がこの数年間でやっている起業家勉強会の中でも、圧倒的にメンバーのやる気が上がりました。

▲フォースタートアップス株式会社 常務取締役 タレントエージェンシー本部長 恒田 有希子

中島:あのときは、投資家向けの内部資料を使いました。なぜなら、投資家さんはエクイティを出してくれるけども、フォースタさんはヒューマンキャピタルを出してくれるから。お金と人、どちらも経営にとって重要な資源を供給してくれる存在です。皆さんに人材を投資したいと思ってもらえるように、お金を出してくれる投資家さんと一緒の資料を使って説明したのです。

林:そこで一気にテンションが上がりました。

中島:そこまでやるのは、やはりフォースタさんが本気で向き合ってくれたからです。

フォースタートアップスは、ヒューマンキャピタリストという職業を名乗っていますが、採用エージェントさんの一般的な考え方としては、たとえばすごく優秀なエンジニアとジュニアレベルの候補者がいたとしたら、優秀なエンジニアはいちばん給料を出してくれて内定承諾率の高いところ、まあ、大手外資企業のような会社に紹介したいですよね。またジュニアレベルであれば、全体の採用件数を出さないといけないから、採用ハードルが高くないところに紹介したい。どのようにすれば、「エージェントとしていちばん売上が上がるか」と考えると思います。

ところがフォースタさんは本気だから、「応援すると決めたので、優秀な人材を内定承諾率が低いMoTさんに紹介します。私たちがここまでやっているんですから、あなたも優秀な候補者を口説く力を磨いて、内定承諾率を上げてください」となるわけです。

川鍋:そこが、フォースタさんの不器用なところだと思います。でも、いい意味での不器用だから信頼できるんです。お互いビジネスなので、シビアな話をすることもありますが、中長期的な目線でみたら、どれだけ腹を割って話せるかが大事です。それを感じるから、僕も、フォースタさんから紹介していたいた方は特に真面目に見なくてはと思います。もちろんほかのエージェントさん経由の方も真面目に見ますが、やはり熱に対して熱で応えなくてはという、いいプレッシャーがあります。

今や、ヒューマンキャピタルは何よりも貴重です。私たちもフォースタさんのハートを掴んでおかないといけない。お互いに頑張らないといけないという関係がいいと思います。

課題解決型の支援。壮大なビジョン実現に不可欠な人材を想像して提案

—— この2年半で、フォースタからMoTさんへどのような支援ができましたか。

林:プロダクトサイドもビジネスサイドもご支援していますが、キーマンとして象徴的な方は、佐々木さんです(会長社長室を経て、現在はGX部部長 兼 地域共創準備室 室長の佐々木将洋氏)。上場企業の取締役だった方ですが、中島さんと川鍋さんに会い、一緒に働きたいとほれ込んでくださいました。

川鍋:彼は大活躍しています。テクノロジーもわかりながら、事業を推進するハートもあって、事業推進者として稀有な存在です。6月1日に、次世代、脱炭素の取り組みを進めるGX部を立ち上げたのですが、その部長になりました。会社としてかなり大事なところを任せた形です。

中島:フォースタさんには、彼も含めて、普通であれば引っ張りだこでMoTが選択肢に入る前にどこかの企業に決めてしまうような方たちをお引き合わせいただくのですが、最初は無茶を言ったりしますよね。フォースタさんの特徴ですが、ご本人側に「こういう理由でMoTに興味を持ちました」というのが必ずしもあるわけではない。私たちも、恒田さんや林さんが「会ってください」と言うから出ていく。相手も「フォースタの林さんが『MoTさんでしかできない社会課題がある。必ずファンになると思うので、私を信じて会いにいって』と言うので…」とか「恒田さんが『MoTさんにとって、この人が必要になるから会わないとダメです』と言うので…」という理由で、引き合わせられることがあります。

「MoTさんに合うはずだから」や「この方が仲間になったら日本のためになるから」、「とにかく会えばわかりますから」と。そんな風に意見をはっきり伝えてくるエージェント、ほかにないですよね(笑)。

川鍋:そこが問題解決ですよね。新商品を開発するときに「どんな商品が必要ですか」と聞いて、「これこれこういうのですね」とやると改善型の商品しか出ない。でも「この人、本当はどう思っているんだろう」と深く考えると、新しい発想が出てくる。だから、その無理くりも、いわゆる普通のエージェントビジネスではなく、コンサルティングというか問題解決業というか、本質的な経営をされているということだと思います。

林:求人票にあるものだけではない潜在ニーズは、まさしく、社内のヒューマンキャピタリストがいつも意識していることです。それを想像するためには相当、御社のビジネスやマーケットなど最新の情報を毎週、毎日と取らないといけません。「こう動いたから紐づいて組織もこうなりそう」とか、他社さんの事例を踏まえて「そろそろこういう時期かな。こんな人が必要かもしれない」と一人ひとりが考えて、で、私たちが御社に提案しています。

中島:だから、我々と定例ミーティングをすると、「では、まず最近の事業の状況から教えてください」と言われるんですね。まさにベンチャーキャピタルかと思いますよ。

恒田:私は、おふたりの価値観を知ったうえで、「こんな人と一緒に働きたいんじゃないか」と考えています。たとえば、川鍋さんなら、Mobility Technologiesと日本交通、両方の顔をお持ちです。日本交通は、2022年度は300人の新卒社員が入社して、みんなが楽しそうに仕事をしている。やる気があれば、やりがいを感じながら、しっかり稼げる仕事を世に提供するのは素晴らしいことだと思います。ヒューマンキャピタリストも近いものがあって、現時点でのスキルや経験に関わらず、スタートアップ企業と起業家へのリスペクトがあれば、学びつづけることができ、世の中に対して価値貢献できる仕事。当社のメンバーは、仕事を通して、起業家の皆さんと一緒に経営課題について考えることで、成長する機会を数多くもらっています。

だから、やりがいを感じられる仕事を、世にたくさん生み出している川鍋さんの価値観に触れると、“川鍋さんが働きたい人ってこういう人なんだ”と実感できるのです。その1人が佐々木さんでした。

中島さんも、現在はMoTの社長を担っておられますが、前職のDeNAではHR本部長も任されていました。圧倒的な経験値の高さからくる視点でヒトや組織を見ているわけです。おふたり人の経験値が、起業したばかりの経営者よりも高いので、大事にされているポイントが違います。過去のご経験も含めて、私は、その価値観や、価値観からくる判断基準を大切に思っています。MoTという会社を越えて、おふたりの経営者としての美学に合う人がどんな人かなと思うと、考えていることが楽しくて、たまに何かが降りてくるのです。

川鍋:なるほど。それはすごい。嬉しいですね。

川鍋会長の本気に林の本気が呼応。ヒューマンキャピタリストへも本気が伝播

林:川鍋さんが、エンジニア採用に本気だということは、社内に伝わっています。実は、川鍋さんがnoteに書いた「エンジニアの勉強をして、エンジニアになってみた」という内容の記事が(「エンジニア(になった気分をすこーしだけ味わった)」)、社内ですごく反響がありました。ヒューマンキャピタリストは、起業家の方の本気に呼応するので、経営者の方があそこまで、自分自身で手を動かすくらい本気だということを見せてくれた点がすごく刺さったんです。

中島:それ、いつも川鍋さんは最前線まで行くんです。日本交通の社長になったとき、タクシー乗務員をやったのは有名ですが、実は今、新しい働き方を日本に創出しようというプロジェクトをやっていて、そうしたら「俺、ちょっと『Timee』でバイトしてくるわ」と。

一同:大爆笑

川鍋:僕は劇場型なわけですよ。ロジカル型ではなくて。最前線の息吹を吸って感覚を得て、それがあるときパッとつながって「ああ、こうしなくては」とわかる。そこに喜びがあるんですよ。そういうスタイルなんです。

中島:いや、さすがにバレて騒ぎになりかねないのでハラハラしますけどね(笑)。

林:でも、それくらい行動で示してくださったことで、当社メンバーが「この経営者ならば、エンジニアさんを絶対に幸せにしてくれる」と思うようになりました。

恒田:今やMoTさんは、フォースタ社内でどんどん自称担当者が増えています。勝手に自分のことをアンバサダーだと名乗って、自ら手を挙げて動く人が増えて。それは、本当に心から応援したいと思うからこそなんですけど、その辺は林が盛り上げてくれました。

林:社内が変わったのは、川鍋さんの本気を見たからですね。それで、私も本気を見せたくて、当初の内定承諾率が低かった頃に、MoTさんのマーケットを知るために、タクシーに乗って乗務員さんにリサーチしたんです。「ドライブしてください」と言って、その間にいろいろインタビューさせてもらって。

川鍋・中島:えっ?!

林:もちろん、自分の素性は明かさないで、「最近、東京のマーケットはどうですか」とか「アプリが出て来ていますけど、使っていますか」などと話を聞きました。リアルな声を聞けたので、それをまとめて社内に発信したら「林がこんなに本気だ」と、反応がすごかったです。そこで費やした時間がすぐに成果につながるわけではありませんが、こうやって社内のファンが増えて、私のメッセージも伝わって、どんどん「この人、MoTさんにどうですか」と来るようになりました。

川鍋:そんなことを…。はじめて知りました。

林:御社のことを知るなら、御社が挑んでいるマーケットを、エンドユーザーの方に至るまで、同じ解像度で見ないとダメだと思ったんです。そのような本気の連鎖が、フォースタ社内にファンを増やしていっているかもしれません。

中島:本気の連鎖は感じますね。フォースタさんに説明に行くと、一見、皆さんちょっとクールな感じなんですが、実は激アツ。テクニカルな感じで話したり、カッコつけて話したりすると刺さらないけれど、本気をぶつけると火がつき、熱く動いてくれるという印象があります。

川鍋:それはやはり、社内で「本気でやることはカッコ悪いことではない」というコンセンサスがあるんでしょうね。うらやましいです。

中島:先日のフォースタ感謝祭も、次々とヒューマンキャピタリストの方がご挨拶に来てくれました。フォースタさんに本気で動いてもらうには、我々も一人ひとりに対して、常に本気で向き合わないといけないと思いました。

林:感謝祭の日は、皆が「5秒でいいから挨拶させてください」と言ってきて。何としてもおふたりに会いたい。ヒューマンキャピタリストとしてその言葉をできるだけ近くで聞いて、候補者の方に伝えたいという気持ちがありました。

進化が加速。ネットワーク・技術・資本がそろい、構想はすべて具体化へ

—— 最後に、MoTさんの将来展望を教えてください。

中島:今は『GO』や『DRIVE CHART』があって、その先に、たとえば働き方改革、タクシーだけではない交通領域のDX、脱炭素などがあると、今までもフォースタさんにはずっと話してきました。当初はフワッとした話でしたが、今では全部、具体化してきています。

川鍋:ベースになるタクシーのネットワーク、お客様の量、技術力、資本力がようやくそろって、楽しみはこれからだというフェーズに来ました。

相乗りタクシーのようなものが、来年、ローンチ予定です。タクシー車両はEVにして、タクシー営業所に急速充電池を置きます。タクシーの今後は、もっと大きくなって相乗りになり、モノも運べ、ドライブレコーダーもついて情報も運ぶ。動く公共インフラとして、人もモノも動けば、地図情報の更新や道路状態のチェックなど、今まで人の目でやっていたものを、タクシーが走行しながらテクノロジーで検知する。災害時は、バスや電車が計画運休しても、EVで最後までレジリエントに走り、停電時には非常電源にもなる。エネルギー拠点として、動くインフラとしてタクシーの価値はますます高まります。タクシーが動いてさえいれば地域が安全安心―。そのような未来に向けて進んでいます。

—— 実現に向けて、フォースタには何を期待されますか。

中島:斜め上の人材との出会いを提供してもらうことですね。我々のやりたいことは明確で、事業を成功させるための道筋も描ける。それを聞いたフォースタさんが、「それなら、もっとこのような人材が必要じゃないですか」と提案し、あるいは「それをやるには、人を口説く力が弱い」とダメ出しし、そのようなガチンコのレベルをお互いに上げていけたらいいと思います。

林:私は今、いい意味で焦っています。最初にMoTさんにお聞きしたビジョンは、実現に数年かかると思っていました。ところが今、どんどんニュースが舞い込んできます。次はもうGXですし、自動運転も進んでいるし、我々が今のままスピードでいたら、もう追いつけなくなってしまう。それくらいのスピード感で実現しているので、私たち自身がもっと強くなり、MoTさんの成長、進化に追いつき、追い越せるところまでいかなくてはと、すごく思っています。

恒田:我々は、「フォースタなくしてMoTはなかった」と言われつづけたいし、MoTさんが成長しつづけてくれないことは、我々の仕事もなくなってしまいます。これからも一連托生で、共に進化の中心へ行きたいと思っています。いつかタクシーは、走るインフラ・エネルギー拠点になる。そんな日本の未来をアップデートするところまでお供したいと思っています。これからもよろしくお願いします。

川鍋:まさに共に進化の中心へ。よろしくお願いします。

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